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お別れの会・偲ぶ会での挨拶のポイントと例文
お別れの会は、故人にゆかりのある方々が集まって追悼する場です。
形式を重んじる社葬に比べ宗教にとらわれることなく、参列者の挨拶や献花を中心に自由な形式で行われることが多いです。この記事では、お別れの会において挨拶をする場合はどんな点に配慮するべきなのかご紹介いたします。
故人のエピソードを盛り込む
お別れの会では「ご逝去をお知らせする」というよりも「偲ぶ」という側面が強くなります。ここで行われる挨拶のポイントとして亡くなったときの状況説明よりも、生前の故人とのエピソードや現在のご遺族の状況、今後の会社としての体制や決意をお伝えすることに重きが置かれます。
挨拶の基本構成
挨拶には一定の流れがあります。以下の構成を参考に、故人への敬意と感謝を表す言葉を織り交ぜましょう。
挨拶のポイント
1.お悔やみの挨拶
故人の冥福を祈り、参列者への感謝を述べます。
2.故人の経歴や功績
故人の人生の歩みや会社への貢献を紹介します。
3.故人の人柄やエピソード
故人の生前の仕事ぶりや人間性に触れることで、親しみを込めた挨拶にします。
4.今後への決意
故人の意志を継ぐ決意や、参列者と共に歩む未来への言及をします。
5.慰めと励まし・結び
遺族への慰めの言葉と、故人への最後のメッセージを述べます。
字数と読み上げの目安
挨拶の原稿は、1000字程度が望ましいとされています。読み上げには約5分を目安に、ゆっくりとしたペースで進めることが重要です。
挨拶の中で注意すべき言葉
葬儀と同様に、お別れの会でも使用しない方が良い言葉があります。忌み言葉を避け、故人や参列者に敬意を表す言葉を選びましょう。
・重ね言葉
重ね重ね、ますます、たびたび など
・忌み言葉
死、苦しむ など
以上の言葉に気を付ける必要があります。
また、故人の信教を確認せずに「成仏」と言ったり、故人や家族の意思と無関係に「思い残すことはなかったはず」と言ったりすることは避けるべきです。これらは「縁起が悪い」のではなく、ご遺族や参列者の心を傷つける恐れがあるからです。
故人とのエピソードを盛り込むのであれば、決まりきった言い回しと異なるケースも多くなると思いますので、言葉の使い方には改めて注意が必要です。
お別れの挨拶 お別れの詞
会社が主催するお別れの会の場合、社長や役員がお別れの会委員長を務め挨拶するケースが一般的です。当日の挨拶でのポイントとして、ご遺族や社外の参列者が知り得なかった生前の社内での活躍などをお伝えすると聞く人の心和む挨拶となることもあります。(事前に故人の様々な部分に目を配り、情報を収集しておくことも大切です。)また、ご遺族が現在、どのようにしているのか、どのような心境であるのかも挨拶に盛り込むことによって、会社がご遺族を常に意識しているという思いを伝えることとなります。
例文
本日はご多忙の中、故○○○○代表取締役会長のお別れの会にたくさんの皆様にお集まりいただきましてありがとうございます。
去る〇月〇日、故人は病院で亡くなりました。弊社としても故人の体調を大いに心配していたところですが、最期は家族の皆様で見送ることができたと聞いております。
故人は、入社時より〇〇に熱心に取り組み、人一倍の努力を重ねてきました。特に〇〇のプロジェクトにおいては大きな成功を収め、会社への貢献度も計り知れないものがありました。その人柄はどこにいっても愛され、他の社員からも「取引先に行くと、よく故人の名前が挙がる」という話を耳にするほど、多方面で活躍してくれました。また「〇〇さん、〇〇さん」と頼られることも多く、後輩や部下の面倒見が良いことから、故人の教え子とも言うべき社員が今でも沢山おります。まだまだ故人にお導きいただきたい仕事も多く、会社としての損失は決して少なくはありませんが、故人が残してくれた人と人とのつながりが、今でも大きな財産となっています。その真面目な仕事ぶりから会社としても頼らせてもらい、その分だけご家族にご苦労をおかけした部分もあったかもしれません。
ご遺族におかれましては、悲しみが癒えることはないかと思いますが、家族思いの故人なら、きっと天国から見守ってくれていることかと思います。また、このようにお別れの会を開催することに快くご賛同いただけましたことを御礼申し上げます。
最後に、改めてご参列いただきました皆様に心より感謝を込めて御礼申し上げます。
挨拶での工夫
お別れの会の挨拶は故人のエピソードを盛り込むために長い話しとなりがちです。従って、限られた時間の中で正確に伝えるためにも原稿を用意しておくと良いでしょう。
原稿を読む際はゆっくりと発音すると、丁寧さが伝わります。焦って早くしゃべってしまうと、用意された台本を読んでいるように感じさせてしまうので注意しましょう。
セレモアでは、お別れの会における挨拶についてもサポートいたします。故人を偲び、適切な言葉でお別れをするためのお手伝いをさせていただきます。お別れの会に関するご相談やご質問がございましたら、お気軽にお問い合わせください。