エンバーミングとは?メリット、流れ、費用の目安
エンバーミングとは
エンバーミングとは、ご遺体に殺菌・消毒、防腐および修復を施し、生前の姿に近づける技術です。日本語では「ご遺体衛生保全」とも呼ばれます。実施するのは専門資格を持つ「エンバーマー」で、ご遺体の消毒・殺菌を行い、一部を切開して血液などの体液を排出したうえで、防腐剤を主成分とする保全液を体内に注入します。
エンバーミングの心理的メリット
故人とのお別れが心穏やかに
エンバーミングにより、故人の生前に近い姿でお別れを迎えることができます。長い闘病生活や事故などで損傷が大きい場合でも、元気だったころの姿に近づけることが可能です。葬儀の日程を急がず、故人と過ごす時間を確保できるため、ご遺族や弔問の方が心穏やかにお別れを迎えられ、悲しみを和らげる効果が期待されます。
感染症の予防
エンバーミングではご遺体への消毒・殺菌により清潔な状態を保てます。ご遺体に接するご遺族や医師、看護師への感染症予防につながり、結核、インフルエンザ、B型肝炎・C型肝炎、MRSAなどの感染予防に効果があるとされています。実施により体内の細菌は30分以内に滅菌され、死後硬直も生じません。
エンバーミングの経済的メリット
ドライアイスの使用が不要
通常、火葬までに時間を要する場合はドライアイスでご遺体の腐敗を防ぎますが、エンバーミングを施すことで常温での保存が可能となります。ドライアイスの追加費用を抑えられ、経済的負担の軽減が期待できます。ご遺体は10日から2週間ほど保たれます。
エンバーミングによりご遺体の長期保存が可能となります。海外でお亡くなりになったご遺体を本国へ移送する際にも用いられ、生前に近い姿で日本へ帰国されたのち、葬儀・告別式を執り行い火葬に付すことができます。
エンバーミングの流れ
- 書類の提出
エンバーミングを実施するには、「エンバーミング依頼書(同意書)」および「死亡診断書(死体検案書)」が必要となります。
- ご遺体の搬送
故人を安置している場所からエンバーミングを行う施設にご遺体を搬送します。
- ご遺体の洗浄・消毒
ご遺体の状態を確認した後に、表面の洗浄や消毒を行います。
- 体内洗浄・防腐保全処置
血液や体液を排出したうえで、体内に保全液(防腐剤など)を注入します。
- 縫合・洗浄
メスを入れた部分や損壊部分の修復を行います。
- 化粧
ご遺族の希望があれば、化粧を行います。
- 搬送
エンバーミングを行った施設から、自宅などの安置場所へ搬送します。
エンバーミングの歴史
エンバーミングの起源は古代エジプトにさかのぼります。古代エジプトでは、死者の復活に遺体の保存が必要と考えられており、ミイラは遺体を損なわず保管する技術です。現在のエンバーミング技術は、ヨーロッパの解剖学者らにより発展してきました。
アメリカでは南北戦争を契機にエンバーミングが普及し、現在では90%以上が実施しています。イギリスやシンガポールでは約70%、中国・香港・タイなどアジア各国でも広く実施されています。
エンバーミングにかかる費用
あくまで目安となりますが、費用は15万円から25万円ほどです。なお、納棺前に故人の体を洗い清める湯灌の料金は8万円から10万円程度となります。安置施設の利用料は1日2~3万円程度、ドライアイスの費用は1日1~2万円ほどが相場です。
まとめ
エンバーミングは、故人の生前の姿に近づけることで、ご遺族や弔問の方が心穏やかにお別れを迎えるための重要な技術です。感染症予防や経済的負担の軽減といったメリットもあります。
エンバーミングにより、故人との最期の時間を大切に過ごすことができます。セレモアではエンバーミングのサービスをご提供しております。ご検討の際はこちらよりお気軽にお問い合わせください。


