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社葬・お別れの会の基礎知識

社葬とは:主要ポイント解説

社葬とは:主要ポイント解説

社葬は、組織として故人を送る重要な儀式であり、事前の備えは企業のリスクマネジメントに不可欠です。本記事では、迅速な対応を可能にする基礎知識と、参列時のマナーを詳しく解説します。

社葬と一般的な葬儀の違い

社葬とは:主要ポイント解説

故人を悼む儀礼であると同時に、組織としての役割も担うのが社葬です。ご家族で営む一般的な葬儀とは異なる、企業として取り組むべき3つの相違点を解説します。

  1. 葬儀の主催・運営者

    遺族が主催する一般的な葬儀に対し、社葬は会社役員が主体となります。一般に代表者が「葬儀委員長」として式を統括し、総務責任者等が「実行委員長」として実務を指揮します。特に葬儀委員長は、新体制のリーダーとして信頼を印象付ける重責を担います。

  2. 費用の負担区分と税法上の解釈

    社葬費用は原則として企業が負担しますが、遺族と共同で行う「合同葬」では内容に応じ分担します。社葬は事業承継や広報を担う不可欠な儀式と認められるため、支出は税務上「福利厚生費」として損金算入が可能です。

  3. 実施上の留意事項

    社葬を確実に成功させ、企業としての信頼を損なわないためには、特に以下の事項に留意して準備を進めることが重要です。

・開催時期の目安

社葬やお別れの会は密葬から約40日後に行うのが通例ですが、合同葬の場合は逝去後5日から1週間前後という早い段階で実施されるのが一般的です。

・開催規模の決定

社葬は参列者が数万名に及ぶこともあるため、会場確保が最優先課題です。密葬から約40日後という限られた期間で希望の会場を押さえるためにも、実施決定後は速やかに人数を予測し、選定と仮予約を進めることが不可欠です。

・ご遺族との調整

ご遺族の心情に寄り添い、社葬の打診や形式の決定には誠意ある対応が求められます。各項目においてご遺族の意向を真摯に汲み取り、合意形成を積み重ねることが社葬成功の礎となります。

・社葬取扱規定

「社葬取扱規程」は、対象基準や費用、運営体制を明確にする重要な指針です。万全の備えとして規程を整備するとともに、緊急連絡網も作成しておくことで、訃報直後から迅速かつ滞りない連携が可能となります。

社葬の役割と開催のメリット

社葬とは:主要ポイント解説

社葬は故人を悼むとともに、新体制への移行と組織の決意を内外に示す重要な機会です。企業価値を再確認し、持続的な発展を期する社葬には、主に3つの役割があります。

  1. 故人の冥福を祈る

    故人の功績を正しく称え、心からの謝意を捧げることが社葬の本旨です。企業として最大限の礼を尽くすことは、ご遺族に組織としての連帯感と誠実な姿勢を示すことにも繋がります。

  2. 対外広報および告知

    社葬は、新体制への円滑な事業承継を社内外に宣言する場です。格調高い儀式によって組織の安定性を示すことで、取引先や株主との信頼関係をより強固なものにします。

  3. 組織の連帯感を強める

    全社一丸となって社葬を完遂する過程で、組織の結束力と一体感を高めます。葬儀の簡素化が進む現代においても、厳粛な「儀式」としての意義は変わらず、次世代へ意志を繋ぐ重要な「事業継承」の責務を担っています。

社葬を執り行うべき基準とは

社葬とは:主要ポイント解説

社葬は、企業の礎を築いた故人の功績を称え、組織として深い感謝と弔意を捧げるための極めて重要な儀礼です。

社葬実施の対象者基準
  • 会社の創業者、社長・会長、副社長、専務、常務などの役員
  • 副社長、専務、常務などの役員
  • 多大なる貢献をされた方
  • 職務上の不測の事態により命を落とした殉職者
  • 上記に限らず、功労の大きさや逝去の状況から、会社として送るべきと認められる方

上記以外の人が亡くなった場合にも社葬を執り行うことがあります。不測の事態でも公平かつ迅速に判断できるよう、「社葬取扱規程」で対象者の選定基準を明確に定めておくことが、組織運営において不可欠です。

社葬の主な形式

社葬とは:主要ポイント解説

社葬の形態は主に3種類です。故人とご遺族の想い、そして会社の考えを総合的に判断して、最適な形を選びます。

  1. 社葬

    社葬は、近親者での「密葬」後に会社が「本葬」を行う形式が一般的です。時期は密葬から約40日後、四十九日法要の前を目安に執り行うのが通例です。

  2. お別れの会(偲ぶ会)

    密葬後、日を改めて行う「お別れの会・偲ぶ会」は、伝統に則った社葬に比べ、宗教形式を問わない自由な内容が特徴です。会場も葬儀場に限らず、ホテルなどを活用できる柔軟性があります。

  3. 合同葬

    企業と遺族が通夜から告別式まで共同運営する「合同葬」は、逝去後5〜7日での実施が通例です。短期間での準備となるため、両者の迅速な意向調整と密な連携が不可欠です。

その他、必要な準備や当日の流れなど
詳細は下記リンクからご覧いただけます

社葬の詳細はこちら

社葬実績の多い会場

社葬とは:主要ポイント解説

社葬や合同葬など、形式や目的に応じて最適な式場を選択することが重要です。ここでは、選ばれることの多い代表的な会場をご紹介します。

  • 社葬実績の多い会場

    • 増上寺(東京都港区)

      増上寺

      3つの式場があり、社葬の規模により選択できます。アクセスも良く、多くの格式高い社葬に利用されています。

    • 寛永寺(東京都台東区)

      寛永寺

      アクセスが良く、多くの弔問客に対応可能です。式場内は動線が作りやすいため、スムーズに式を進行できます。

  • お別れの会実績の多い会場

    • 帝国ホテル東京(東京都千代田区)

      帝国ホテル東京

      ホテル御三家のひとつで、日本を代表するホテルです。各企業のイベント・行事でも多数利用されています。

    • オークラ東京(東京都港区)

      オークラ東京

      ホテル御三家のひとつで、日本を代表するホテルです。大小19のコンセプト・規模の異なる宴会場があります。

    • ホテルニューオータニ(東京都千代田区)

      ホテルニューオータニ

      ホテル御三家のひとつで、ザ・メイン、ガーデンタワー、ガーデンコートの3棟で成り立つホテルです。

  • 合同葬実績の多い会場

    • 築地本願寺(東京都中央区)

      築地本願寺

      会場は本堂と第二伝道会館(蓮華殿・瑞鳳の間)がり、3つの式場からお選びいただけます。

    • 護国寺(東京都文京区)

      護国寺

      大規模葬儀に適した式場で、葬儀の規模により、敷地内に自由にテントを配置することが可能です。

その他、ご利用可能な式場について
詳細は下記リンクからご覧いただけます

葬儀場・ホテル一覧

ご参列時の服装について

社葬とは:主要ポイント解説

社葬は、故人を偲ぶとともに組織としての敬意を表す場でもあります。厳粛な場にふさわしい立ち振る舞いをするための服装マナーを確認しておきましょう。

  • 男性の服装マナー

    男性の喪服は、モーニングコート等の正礼服とブラックスーツ(略礼服)があります。弔辞を述べる場合は正礼服が望ましいでしょう。 一般参列者は黒のフォーマルスーツに白ワイシャツ、黒無地のネクタイを合わせます。タイピンは控え、チーフは原則不要(用いるなら黒無地)です。靴・靴下・ベルトもシンプルな黒で統一するのがマナーです。

  • 女性の服装マナー

    女性は黒のフォーマルなワンピースやスーツを選び、肌の露出を抑えます。靴は光沢や装飾のないもの、ヒールは適度な高さが適切です。ストッキングは黒で統一しましょう。 メイクや髪型、香水は控えめを心がけ、アクセサリーは一連の真珠のネックレスが基本です。「弔意を示す」「厳粛な場にふさわしいか」という視点で選ぶのがマナーの根幹となります。

受付窓口での振る舞い

社葬とは:主要ポイント解説

多数の参列が予測される社葬では、円滑な受付運営が重要となります。滞りなく対応できるよう、万全の準備体制を整えておきましょう。

受付を円滑に進めるため、香典や名刺はあらかじめ手元に用意しましょう。お悔やみの言葉は簡潔に述べ、速やかに済ませるのがマナーです。受付では一礼して弔意を伝え、香典は袱紗から出し、畳んだ袱紗の上にのせて両手で差し出します。代理参列の場合は、本来の参列者の名刺右上に「弔」、自身の名刺右上に「代」と記して提出してください。また、混雑する社葬では遺族との長話を避け、黙礼や短い挨拶にとどめるのが大切な配慮となります。

受付マナーに関して詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

宗旨・宗派による作法の違い

社葬とは:主要ポイント解説

仏教、神道、キリスト教など、宗教により参列時の作法は異なります。故人を偲び、ご遺族に敬意を払うためにも、それぞれの宗教形式に則った正しいマナーを確認しておきましょう。

  • 焼香(仏教)

    本来は宗派に準じた回数を行いますが、会葬者が多い社葬などの場では、周囲への配慮として一回焼香とするのが一般的です。

    焼香の手順
    1. 焼香台手前で葬儀委員長・喪主に一礼。
    2. 数珠を両手に掛け、一礼して合掌。
    3. 抹香を適量つまみ、静かに香炉に入れる。
    4. 焼香後、再び合掌し一礼。
    5. 焼香台を離れ、葬儀委員長と喪主へ一礼。
  • 玉串奉奠(神道)

    神式の儀式では「玉串奉奠」を執り行います。玉串とは榊の枝に紙垂(四手)などを付けたもので、自らの心をのせて神に捧げるという意味があります。葬儀のみならず、結婚式や七五三といった神道の諸儀式において欠かせない作法です。

    玉串奉奠の手順
    1. 玉串は枝先を左手にのせ、右手の甲を上にして受取る。
    2. 目の高さで時計まわりに90度回。
    3. さらに180度回し、根元を祭壇に向けて供える。
    4. 二礼二拍手一礼。※拍手は音を立てない「しのび手」で行う
  • 献花

    キリスト教式や特定の宗教を持たない無宗教葬では、献花によって弔意を表します。主にカーネーションなど、白く茎の長い生花が用意されます。

    献花の手順
    1. 右手で下から支え、左手は甲を上にして受け取る。
    2. 時計回りに90度転回。
    3. 花を手前に、根元を祭壇に向け直す。
    4. 合掌・黙祷、または深い一礼。
  • 香典、供花、供物

    社葬は一般的な個人葬とは異なり、香典や供花を辞退するケースが多いため、事前の意向確認が重要です。辞退の旨がある場合は、手配を控えるのがマナーです。なお、香典をお包みする際の金額については、故人との関係性に応じて判断します。

    供花・供物に関して詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

  • 弔辞の依頼が来た際の手引き

    弔辞は故人へ贈る最後のお別れの言葉です。人柄や思い出、遺族へのいたわりを込め、安らかな眠りを祈る言葉で結びます。奉書紙や巻紙に薄墨で書くのが正式で、3〜4分(800〜900字程度)を目安に清書します。葬儀社に筆耕を依頼することも可能です。服装は正礼服が正式ですが、現在は略式礼服も一般的です。葬儀委員長と格式を揃えることもあるため、事前に確認しておくと安心です。

    弔辞に関して詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

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