- 社葬・お別れの会・合同葬ならセレモア
- 社葬の知識
- 社葬・お別れの会の開催場所
- 企業向け「お別れの会」の会場はどこが適切?ホテル・斎場の違いと選び方をプロが解説
企業向け「お別れの会」の会場はどこが適切?ホテル・斎場の違いと選び方をプロが解説

経営層から急に指示される「お別れの会」の準備。日常業務とは異なる作法や判断が求められ、特に「会場選び」で立ち止まってしまう担当者の方は少なくありません。
お別れの会において、会場は単なる「場所」ではなく、故人の功績を称え、企業の姿勢を社外に示す「舞台」そのものです。
本記事では、ホテルと斎場の違いを軸に、企業担当者が知っておくべき会場選定のポイントをプロの視点で解説します。
企業のお別れの会で「会場選び」が重要な理由
会場選びは、参列者の印象、運営の円滑さ、そして最終的な企業評価に直結します。
企業主催ならではの配慮点
社外の関係者を招く場合、以下の3点が不可欠な要素となります。
- 礼節の保持
取引先や各界のVIPを招く際、会場の格調やスタッフの接遇品質が企業の信頼を直接左右します。エントランスからのスマートな導線、クロークの対応、ラウンジの有無など、細部にわたる環境が礼節を具現化します。 - 多様な参列者への対応
役員、OB、現職社員、多岐にわたる取引先など、立場が異なる方々が訪れます。それぞれの属性に合わせた適切な誘導ルートや待機場所を確保できるかが、当日の円滑な運営を左右する鍵となります。 - 無宗教形式への適応
企業主催では特定の宗教色を排した「無宗教形式」が一般的です。花祭壇の設営や映像上映など、形式にとらわれない柔軟な演出を形にできる設備環境と専門スタッフのノウハウが不可欠です。
会場によって変わる運営の難易度
同じ規模の会であっても、会場の物理的な構造によって「受付の動線設計」や「参列者の滞留」に対する柔軟性は大きく変わります。例えば、ロビーの広さやエレベーターの搬送能力が不十分だと、ピーク時に長蛇の列が生じ、事務局の運営負担は一気に跳ね上がります。
こうした不適切な会場選びは、大切なお客様を長時間お待たせするという「礼を欠く事態」を招き、結果として主催した企業の管理体制や社会的信頼を損ねる経営上のリスクにもなり得るのです。
お別れの会の主な会場タイプ
企業主催の場合、主に以下の3つの選択肢から検討します。
- ホテル
格式高い大規模な宴会場やバンケットを使用します。一流のサービスと空間演出が可能で、企業のブランドイメージを重視する「社葬」や大規模な会で最も選ばれています。 - 斎場
葬儀専門の施設です。儀式を円滑に進行させる設備が整っており、参列者の動線管理や「式典としての完成度」、実務の効率を重視する場合に有効です。 - 公的施設・ホール
市民会館などを使用します。利用料金を抑えられるメリットがありますが、運営スタッフやケータリングを自社で手配する必要があり、事務局の負担は多くなる傾向にあります。
ホテルで行うお別れの会の特徴
対外的なブランドイメージの維持と、来賓に対する最上級のホスピタリティを最優先したい場合に最適な選択肢です。
メリット
- 圧倒的なキャパシティと拡張性:数百名から千名を超える参列者にも対応でき、天候に左右されず移動・待機できる動線が確保されています。
- 専門性の高い設備とスタッフ:音響・照明などのハード面が充実しており、VIP室やクロークなどビジネスシーンに必要な付帯設備も完備されています。
- 質の高いサービスと接遇力:バンケットマネージャーやスタッフによる洗練された接客が、そのまま主催企業の「おもてなしの姿勢」として評価されます。
注意点と向いているケース
- 注意点:斎場と比較して、会場使用料やサービス料、飲食代などの総額が高額になる傾向があります。また、会場専属のパートナー会社(生花店や音響会社など)が指定されているケースが多く、外部からの持ち込みに厳しい制限が設けられている場合があるため、事前の条件確認が不可欠です。
- 向いているケース:主要な取引先のトップや官公庁の要人を招く大規模な会。故人の軌跡を映像や音楽で華やかに演出したい場合や、献花といった儀礼的な時間だけでなく、その後の会食を通じた関係先への「感謝の伝達」と「今後の関係維持」を重視したい場合に適しています。
斎場で行うお別れの会の特徴
式典としての厳粛さと、葬送儀礼における実務効率を重視する場合に適しています。
メリット
- 献花・焼香を前提とした専用動線:参列者が一方通行でスムーズに進めるよう設計された専用の動線が確保されています。献花のピーク時でも逆流や混雑が生じにくいレイアウトは、誘導ミスの防止に直結します。また、バリアフリー設計が徹底されている施設が多く、高齢の参列者が多い場合でも安全な誘導が可能です。
- 儀礼に関する深い専門知識:無宗教形式から各宗派の作法まで、セレモニーの進行における立ち居振る舞いや、供花の並べ順、弔辞のタイミングなど、企業の品格を保つための細かなアドバイスが受けられます。葬送のプロが常駐しているため、初めて担当する方でも実務上の「正解」を迷わずに判断できます。
- 準備負担を軽減する標準設備:式典に必要な祭壇、音響設備、受付機材などの備品が最初からセットアップされています。ホテルではゼロから手配・設営が必要な項目も、斎場であれば既存の高品質な設備をそのまま活用できるため、事務局側の手配漏れを防ぎ、準備工数を大幅に削減できます。
注意点と向いているケース
- 注意点:ホテル特有の華やかなシャンデリアや広大なロビーといった「イベント性」には欠ける傾向があります。また、立地が郊外や駅から離れている施設も珍しくないため、アクセスの利便性を事前に精査し、必要に応じて最寄り駅からの送迎バスを自社で手配するなどの実務的な配慮が不可欠です。
- 向いているケース:参列者数が中規模(〜数百名程度)で、一人ひとりが故人と静かに向き合える落ち着いた環境を保ちたい場合。華美な演出よりも、お別れの儀式としての質実剛健さや、故人の人柄を重んじる厳粛な空気感を最優先したい企業の選択肢として最適です。
ホテルと斎場の違いを比較するポイント
自社の優先順位を整理するための比較項目です。
| 比較項目 | ホテル | 斎場 |
|---|---|---|
| 参列者規模 | 大規模(千名超も可) | 中小規模向き |
| 演出の自由度 | 非常に高い(映像・生演奏等) | 基本機能に準ずる |
| 飲食・会食 | 高品質なパーティー形式が可能 | 軽食や静かな会食が中心 |
| 宗教色の排除 | 容易(無宗教に最適) | 柔軟に調整可能 |
| 実務負担 | 企画・調整の密度が高い | 定型化されておりスムーズ |
条件が未確定でも会場選定は進められる
「人数が確定していない」「形式が決まっていない」という段階でも、プロに相談することで大枠を固めることができます。
問い合わせ時に整理しておくべき項目
- 想定される参列者の最小・最大人数
- 開催希望の時期(四十九日や百箇日など)と希望エリア
- 主賓や社外VIPの有無
- 式典後の会食の有無
専門会社に相談するメリット
「セレモア」のような専門会社を活用することで、会場候補の提示から見積比較、案内状の作成、当日のスタッフ手配までを一括で任せられます。これは担当者の事務負担を減らすだけでなく、専門家の知見に基づいた「経営層への論理的な説明資料」を揃える際にも有効です。根拠の明確な比較資料があることで、社内稟議のスピードが上がり、リスク管理の面でも経営陣の承認を得やすくなります。
よくある質問(FAQ)
Q. お別れの会の会場はいつまでに決めるべきですか?
A. 一般的には開催希望日の2〜3か月前が理想です。特にホテルの宴会場は人気が集中しやすいため、早めの仮押さえを推奨します。
Q. 斎場を選ぶと、企業として失礼だと思われることはありませんか?
A. いいえ、全くありません。近年は「セレモニーホール」としてホテルのような内装を備えた斎場も増えており、故人の遺志や会の趣旨に合致していれば格式高い会が可能です。
Q. 参列者数が読めませんが、相談できますか?
A. 可能です。過去の類似事例から想定人数を算出し、幅を持たせたプランをご提案します。まずは最大人数をベースに会場を絞り込むのが一般的です。
まとめ
企業向け「お別れの会」の会場選びに絶対の正解はありません。大切なのは、「誰を、どのような想いで送るのか」という目的を明確にすることです。
実務担当者として一人で抱え込まず、早い段階で専門会社の知見を借りることで、社内の調整や経営層への報告もスムーズに進むはずです。失礼のない、そして心に残る会を実現するために、まずは一歩を踏み出しましょう。



