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山門不幸とは何か?―仏教寺院における訃報の伝統と対応

山門不幸とは何か?―仏教寺院における訃報の伝統と対応

山門不幸(さんもんふこう)とは

山門不幸とは、仏教寺院においてご住職やそのご家族がお亡くなりになった際に用いられる言葉です。一般家庭での忌中札(きちゅうふだ)に相当し、寺院が直面する不幸を外部に知らせるために山門不幸と表示されます。


・「山門」の由来と意味

お寺の門を「山門」と呼ぶのは、お寺がもともと山に建てられたことに由来します。例えば「高野山」や「比叡山」などが有名です。後には平地にある寺院の門も山門と呼ばれるようになりました。「山門」は「三門」とも書かれ、これは三解脱門(さんげだつもん)を略したもので、悟りに至るための三つの要素を象徴しています。また、山号という修飾語もあり、寺院名に付与されることで、寺院のご住職を山主(さんす)と呼ぶこともあります。


遷化(せんげ)とは

山門不幸に関連して、遷化という言葉が使われることがあります。
遷化とは、高僧がこの世を去ることを表す仏教用語であり、特に中国や日本の仏教で広く用いられています。遷化は、現世での教化を終え、別の世に移ることを意味し、故人が高い悟りを開いたとされる場合に使われます。



山門不幸の導師は誰が務めるのか

山門不幸の導師は誰が務めるのか

まず、導師とは、本来、仏教の教えを説く立場の僧を意味する言葉です。しかし最近は、葬儀や仏事などを主宰し、主だった役割を担う高僧のことを指すようになりました。
基本的には寺のご住職など、地位の高い僧侶が務めます。
山門不幸の際、故人がご住職であった場合、導師は誰が務めるのでしょうか。多くの人は副住職が務めると考えがちですが、実際には副住職が喪主や遺族の立場にあることが多いため、同じ宗派の別の寺院の僧侶が導師を務めることが一般的です。葬儀は非常に厳かで、参列する僧侶たちが共に読経を行うことで、故人への敬意を表します。



山門不幸における総代の対応

山門不幸が発生した際には、遷化されたご住職やご家族との関係や宗派の慣習に応じて適切な対応が求められます。故人が菩提寺のご住職であった場合、檀家の中の役員である総代はお悔みの言葉を伝えるために訪れるのが望ましいとされています。
山門不幸は、仏教寺院における訃報の伝統的な表現であり、故人への敬意と悲しみを共有するための重要な儀式です。ご住職やそのご家族の遷化を悼み、残された者たちが亡き人の魂を弔うための行事として、今もなお大切にされています。



お寺の社葬「山門不幸」の難しさ

お寺の社葬「山門不幸」の難しさ

上述のように、山門不幸は仏教寺院のご住職などを対象とし、しきたりに則り非常に厳粛に行われる儀式です。
また、山門不幸はいわゆる寺院の社葬の位置づけにあたり、宗旨宗派に則り儀式を行うだけではなく、関係する僧侶が集まる中、寺院の新体制と結束力を関係者に示し、信頼を高める場にもなります。一般的な社葬やお別れの会は、使用される会場や物の配置、導線がある程度決まっていますが、山門不幸の場合は普段葬儀を行う会場としては使用されない寺院で行われるため、全ての物の配置や人の動きを一から考案していく必要があります。ご遺族のご要望と、参列される寺院の方針をすり合わせる必要もあります。
専門性の高い儀式を行うために、知識、経験、そして心からのホスピタリティが求められる山門不幸への対応は、信頼できる葬儀社を選ぶことが大切です。



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