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お別れの会に誰を招待すべき?親族・友人・会社関係の適切な線引きと判断基準

お別れの会を開く際に、多くの方が直面するのが「招待範囲をどこまで広げるべきか」という悩みです。
親族のみに留めるべきか、故人の友人や仕事関係者までお呼びするべきか。特に経営者や社会的立場のある方の場合は、その線引きが今後の人間関係やビジネス上の信頼にも影響を与えかねません。また、近親者のみの家族葬を終えた後に「葬儀に呼べなかった方々へどう配慮するか」という点も重要な課題となります。
本記事では、お別れの会の招待範囲を決める明確な判断軸を提示し、親族・友人・会社関係それぞれの具体的な基準を解説します。マナーを守りつつ、主催者も参列者も納得できる会を実現するための実務的な指針としてお役立てください。
お別れの会の招待範囲はどう決める?基本的な考え方
招待範囲は「故人との生前の距離感」と「開催する目的」の2点によって決まります。
お別れの会は宗教的な儀式ではなく、あくまで故人を偲び、感謝を伝える交流の場です。そのため、一律の正解があるわけではありません。社外への感謝を示すことが目的ならば広く取引先まで含め、身内での思い出話を優先するなら親族と親しい友人に限定するという柔軟な設計が可能です。
お別れの会は葬儀と何が違う?
葬儀は読経や焼香を伴う「宗教儀礼」が中心であり、形式を重視する場です。
一方で、お別れの会は宗教色が薄く、自由な演出が可能な「感謝の集い」としての側面が強くなります。そのため、会費制の採用や香典辞退の告知、平服での参列指定など、主催者の意図に合わせた柔軟な運営が選ばれています。葬儀の延長線上で考えるのではなく、独自の「おもてなしの場」と捉えるのが実務上のポイントと言えるでしょう。
招待範囲を決める3つの判断軸
招待リストを作成する際は、以下の3つの要素を整理することから始めます。
- 故人の具体的な交友関係の棚卸し
- 感謝を伝えるのか、人脈を引き継ぐのかという「会の目的」
- 会場の収容キャパシティと予算のバランス
これらを無視してリストアップを進めると、後から会場変更を余儀なくされるなど、準備に支障をきたす恐れがあります。特にホテルの宴会場などを使用する場合、消防法に基づく収容人数制限が厳格に定められているため、人数設計は慎重に行わなければなりません。
親族はどこまで呼ぶべき?
一般的には「三親等以内」を一つの目安とし、あとは交流の深さで判断します。
お別れの会は形式よりも実利的な関係性が重視されるため、たとえ親族であっても長年疎遠であれば無理に招待せず、事後の報告のみに留めるという選択も間違いではありません。
三親等の具体的な範囲
一般的な目安とされる三親等の範囲は以下の通りです。
- 1親等:父母・子
- 2親等:祖父母・兄弟姉妹・孫
- 3親等:叔父叔母・甥姪
これらはあくまで「招待を検討するリスト」の基本形です。実際にはこの範囲に縛られすぎず、故人が生前大切にしていた親族を優先してリストアップすることをおすすめします。
疎遠な親族への対応
招待するか迷う親族については、現在の交流頻度を基準にしましょう。年賀状のみのやり取りだったり、10年以上直接の面会がなかったりする場合は、案内を送らなくても失礼にはあたりません。
ただし、後から「知らされなかった」という不満を避けるため、会が終了した後に「故人の遺志により、限られた範囲でお別れの会を執り行いました」と書面で報告する配慮があると、その後の親戚付き合いも円滑に進みます。
友人・知人の招待基準
友人・知人の招待については、故人が生前「日常的に交流を持っていた人」を最優先にします。
お別れの会の本質は、故人の人生の軌跡を振り返ることにあります。そのため、形式的な知人よりも、思い出を共有できる深い間柄の方々を招待するほうが、会の趣旨に合致しやすくなるでしょう。
優先すべき友人の条件
具体的には、以下のような方々を中心に招待を検討します。
- 定期的に食事や趣味を共にしていた友人
- 晩年まで連絡を取り合っていた親友
- 故人が所属していたコミュニティの主要メンバー
名刺交換をした程度の知人まで広げてしまうと、会場が混乱するだけでなく、一人ひとりと丁寧に向き合う時間が不足する懸念があります。
SNS時代の交友関係の扱い
現代ならではの課題として、SNS上での交流が挙げられます。フォロワー全員に公開で告知する方法もありますが、基本的には「直接の面会があったか」「個別のメッセージのやり取りを頻繁に行っていたか」を基準にしましょう。SNSのみの軽い交流に関しては、専用の追悼アカウントや投稿での報告に留めるのが一般的です。
会社関係はどこまで?社葬との違い
会社関係の招待範囲は、経営上の影響度と故人の役職を基準に判断をくだします。
ビジネス関係者は、招待の有無がそのまま「今後の取引関係の継続意志」と受け取られる可能性があるため、慎重な選定が求められます。
経営者・役員の場合の招待基準
故人が経営層であった場合、以下の範囲を基本とします。
- 自社の役員および現職の部長職以上
- 主要な取引先の担当者や代表者
- 顧問弁護士・税理士などの専門家
- 会社に貢献のあった元役員
全社員を招待すると業務が滞る恐れがあるため、一般社員については代表者の参列に留めるか、別日程で社内向けの時間を設けるといった工夫が有効です。
社葬とお別れの会の使い分け
社葬は「会社が主催する公式行事」であり、対外的な儀礼を尽くす場です。一方で、お別れの会は「遺族や有志が主催」する、より温かみのある場という違いがあります。
もし取引先が非常に多く、自分たちだけで判断しきれないと感じる場合は、専門のイベントプランナーや葬儀社への相談を検討してください。案内状の文面一つで会社の品格が問われることもあるため、プロの視点を入れるのが最も確実です。
家族葬後に開く場合の招待範囲
結論として、家族葬に参列できなかった方々に「弔問の機会を提供する」という視点で範囲を決めます。
家族葬は物理的な制約や遺族の疲弊を考慮して最小限で行うものですが、その後に開くお別れの会は、本来お呼びしたかった方々を広く招くための場だからです。
招待の決め手となる3つの視点
家族葬に呼べなかった方の中から、以下の3点に合致する方をリストアップします。
- 故人が生前お世話になった恩師や恩人
- 葬儀後に弔問を希望する連絡をいただいた方
- 今後も遺族との関係を継続していくべき方
近年では、家族葬を10名程度で済ませた後、お別れの会を100名規模で華やかに開催するケースも増えています。形式にとらわれず、故人が喜びそうな顔ぶれを想像することが、最も失敗のない判断基準となります。
招待範囲で失敗しないためのチェックリスト
納得のいく招待リストを作成するために、最後に以下の項目を確認してください。
- 会の目的(感謝なのか、報告なのか)は定まっているか
- 会場の消防法や規約による最大収容人数を把握しているか
- 取引先の優先順位について、現職の担当者に確認したか
- 呼ばない方への「事後報告」の準備はできているか
- 会費制にするのか、香典を辞退するのかの方針は明確か
このチェックリストを埋めることで、招待範囲に関する迷いの大部分は解消されるはずです。
迷ったら専門家に相談すべき理由
招待人数の確定は、会場選定や見積もり算出に直結する「実務の要」です。
人数が決まらなければ、料理の数や返礼品の準備、当日のスタッフ配置も決まりません。特に会社関係が絡む大規模な会では、案内状の発送タイミングや、香典辞退の旨を伝える適切な表現など、細かな配慮が成功の鍵を握ります。
「自分たちだけでは線引きが難しい」と感じた段階で、一度専門の業者に相談してみることをおすすめします。第三者の客観的なアドバイスを受けることで、後悔のない、心温まるお別れの会を実現できるでしょう。
まとめ
お別れの会の招待範囲は、故人との関係性、会の目的、そして会場の規模という3つの軸を基準に決定します。
親族は関係性を重視し、友人は生前の親密さを優先。会社関係は実務的な影響度を考慮して選定します。家族葬後の開催であれば、弔問の機会を広く提供するという本来の目的を忘れないようにしましょう。
招待範囲の決定は、会の質を左右する最も重要な工程の一つです。もし判断に迷われることがあれば、まずは専門家に相談し、状況を整理することから始めてみてはいかがでしょうか。
よくある質問(FAQ)
Q:お別れの会は何人規模で行うのが一般的ですか?
A:小規模なもので30名程度、会社関係が加わると100名から数百名規模になることもあり、目的次第で大きく変わります。
Q:取引先をどこまで呼ぶか、基準が分かりません。
A:直近1〜2年で直接の取引があった担当者や、故人が生前「あの方にはお世話になった」と名前を挙げていた方を優先しましょう。
Q:招待しなかった親族から不満が出るのが心配です。
A:開催後に「故人の強い遺志により、内々に執り行いました」という旨を記した挨拶状を送ることで、角を立てずに報告が可能です。
Q:家族葬の後でも、かなり大規模なお別れの会を開けますか?
A:もちろんです。家族葬で静かに見送り、後日お別れの会で盛大に故人を偲ぶという形式は、現代において非常に合理的な選択として選ばれています。



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