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社葬の知識 : 社葬・お別れの会の形式

合同葬とは

- 準備や当日の流れなど徹底解説 -

「合同葬」とは、ご遺族と会社が共に追悼するお葬儀です。ご遺族の意思・宗旨を反映した葬儀となるため、限られた時間の中で、ご遺族と会社との意見調整が必要です。もしもの時に適切な対応が取れるよう、合同葬について詳しく解説していきます。

合同葬とは


1.合同葬とはどのようなものか

合同葬とはどのようなものか

合同葬では、企業や団体と遺族がともに通夜・葬儀・告別式を行います。密葬・本葬を分けず最初から本葬として行われ、遺族の意思・宗旨を反映した葬儀となり、荼毘に付すまでの流れとなります。故人が亡くなられてから5日〜1週間前後に行われるため、準備期間は短く、その中で関連会社へ葬儀日程などの連絡を行い準備・調整を進めていきます。

2. 合同葬の特徴

合同葬の特徴

合同葬は以下のような特徴があります。

  • 遺族・企業双方の経済的な負担を軽減できる
  • 準備期間が短く日常業務への影響が少ない
  • 多くの方が故人と直接お別れができる
  • 「密葬」「社葬」と分けず一度で葬儀を行うため、宗教儀礼を伴うことが多い

増加傾向にある「合同葬」ですが、合同葬が増えている背景には、団塊世代の創業者が多いことのほか、費用面での利点も考えられます。社葬にかかる費用は税務上、「福利厚生費」として損金処理することができます。
規模が大きい社葬と比較して経済的な個人葬と合同した形で葬儀を行うため、企業の葬儀経費も抑えられる効果が期待できます。
また、合同葬はご逝去から5日〜1週間前後で行うため、この間はとても慌ただしくなりますが、改めて社葬を行うよりも時間的利点は大きいと考える方も少なくありません。そして、多くの方に故人のお顔を見てお別れをして頂けるのも、合同葬を選ぶ理由の一つとなっているようです。
今後、中小企業、オーナー企業を中心に、合同葬はさらに増えると考えられています。

3. 合同葬の費用負担

お別れの会の特徴

合同葬では費用を遺族と企業が分担して支払います。
双方でそれぞれの負担分を相談の上決めますが、費用の項目によって分けるのが一般的です。
企業が負担する費用は会場費、設営費など経費として計上できるものに限ります。
一方で、お布施(戒名料)や法要などの宗教費用は、ご遺族側が負担することが多いです。費用の分別は、一般的に課税対象になるかならないかで判断するケースが多いと覚えておくとよいでしょう。


企業が負担する費用

企業が負担する費用は経費に計上できるもので、主に以下の費用があげられます。

  • 葬儀基本料金(祭壇費用)
  • 会場使用料・装飾幕、音響、照明費用
  • 供花、供物等の費用
  • 訃報掲載費
  • 会葬礼状の作成費
  • バス、ハイヤーなどの送迎費
  • 演出費用(写真、ビデオ撮影料、メモリアル映像制作費、パネル製作費)
  • お布施(読経料)
  • 通夜ぶるまい等の飲食費用
  • 広告費用(新聞の死亡広告など)
企業が負担する費用

遺族が負担する費用

遺族が負担するのは、宗教的に必要な費用のほか、火葬や納骨に関係する費用などです。

  • お布施(戒名にかかる費用)
  • 納棺にかかる費用(棺、布団など)
  • 飲食費用(精進落とし等の飲食費用)
  • 香典返し費用
  • 車両費用(火葬場へのマイクロバス、ハイヤー、霊柩車)
  • 火葬場費用(火葬料金、待合室使用料、飲食費など)
  • お骨つぼ費用
  • ご処置費用(エンバーミング、湯灌など)
  • 位牌、仏壇、墓石費用

4.合同葬当日までの準備

合同葬当日までの準備

合同葬は亡くなられてから5日〜1週間前後に行われるため準備時間は短く、総務・人事・秘書のご担当者様は、事前にさまざまなことを準備する必要があります。
事前に準備をしておくことで、会社の意向とご家族の希望を取り入れ、双方が納得し満足できる葬儀を行うことができます。
事前に以下の内容を準備しておくとよいでしょう。

事前準備


STEP1

基本情報の作成

  • 合同葬の対象となる方:
    氏名、役職、グループ関連会社、自宅住所、本籍地、ご家族、連絡先、家族構成、受賞歴、所属団体、宗教・宗派の確認など
  • 入院・療養先:施設名、住所、病室、電話番号
  • ご安置先の候補:施設名、住所、電話番号など
  • 主要連絡先リストの作成と通知手段の取り決め
STEP2

基本方針の検討

社葬取扱規程に従い合同葬実施の有無、規模、式場、宗教形式(仏教・神道・キリスト教・無宗教ほか)、概算予算など、予め検討しておくことによりスムーズに進められます。

基本方針の検討

  • 合同葬 実施の有無
  • 宗教形式
  • 合同葬規模
  • 式場の選定
  • 葬儀委員長(企業側より選出)
  • 葬儀実行委員長(企業側より選出)
  • 弔辞者(ご遺族、企業と話し合いにより選出)
  • 喪主(ご遺族より選出)
  • 香典、供花等の取り扱い
  • 概算予算
  • 葬儀費用の配分

STEP3

社内緊急連絡網の作成

総務・人事・秘書のご担当者様はご家族から受けたご逝去の知らせを各部門の担当者へ速やかに緊急連絡できるよう準備しておきましょう。

STEP4

葬儀社の選定

合同葬を成功させるためには、豊富な経験と実績に基づいた企画提案とすべてをサポートできる知識、技術、ノウハウを持った葬儀社を選定することが重要です。

合同葬を成功に導くポイント

合同葬を成功に導く6つのポイント

    ①迅速な機動力
    ②企画提案力
    ③執行技術力
    ④経済性
    ⑤サポート力
    ⑥徹底した機密管理

ご逝去後の対応

ご逝去の報を受けたら、総務・人事・秘書などのご担当者様はまず、病院あるいは自宅へ駆けつけ、お悔やみの気持ちを伝えます。ご担当者様は事前に決めていた葬儀社へ連絡を入れます。病院で亡くなられた場合は、葬儀社がご自宅など安置場所へ故人を搬送します。
病院では入院費用をご家族に代わって支払うこともあります。ご安置場所への枕花の手配も必要です。ご家族のお気持ちに寄り添い、できる限りサポートをしましょう。


STEP1

ご安置先の手配

病院や施設などからご自宅へお帰りになれない場合には、ご安置施設の手配が必要です。

ご安置先の手配

ご安置施設選定のポイント
  • ご安置後も故人との面会が可能かどうか
  • 365日、24時間ご安置が可能かどうか
  • ご安置に際し、納棺が必要かどうか
STEP2
枕花の手配

枕花とは、故人の枕元にお供えするお花です。
ご逝去の知らせを受けた際には、会社としての哀悼の気持ちをご家族にいち早くお伝えするために、枕花をお届けいたしましょう。

STEP3

ご家族への対応

ご家族からご逝去の知らせを受け、まず会社として弔問に伺い、お悔やみの気持ちを伝え、今後どのような形式で葬儀を執り行うのか、ご家族の心情をふまえ相談します。

ご家族へ確認しておくこと
  • 社葬の形態
    (1)密葬を行い、後日の社葬(お別れの会)
    (2)ご遺族と会社との合同葬
  • 社葬執行の同意
  • 宗教形式
  • 宗教家の有無

ご遺族の同意を得た後、社葬の形態が決定したらご遺族との連絡を密にして意思疎通を図りながら進めていくことが大切です。

STEP4

社内での情報共有

ご逝去の知らせを受け、社内においては、事前に作成した社内緊急連絡網に基づき各部門の担当者へ連絡を入れます。
合同葬では、準備期間が短いため、葬儀の日程や場所などを素早く外部に伝えることが大切です。
合同葬を行うことが決まったら、ご遺族の気持ちを尊重しながら、企業側が主導して準備を進めていきます。
併せて合同葬に関する費用の負担割合などについて打ち合わせをします。

社内での情報共有

社内で共有しておくこと

  1. 故人名
  2. 年齢
  3. 逝去日
  4. 葬儀日時、場所
  5. 葬儀委員長、喪主名
  6. 香典、供花、供物の取り扱い

合同葬の告知(社内・社外へのお知らせ)

臨時役員会を開催しご遺族の意向を考慮しながら合同葬の基本方針を決め、具体的な準備を進めていきます。


1. 臨時役員会

ご遺族の意向を考慮し、基本方針を決定します。

2.社内通達

社外からの問い合わせに統一した回答ができるよう、情報を共有しておきます。

3. 社外通知

社外訃報連絡の作成
社外メール発信、ホームページへの掲載など


合同葬の具体的準備

合同葬を滞りなく実施するために、進行要領を指針として決めていきます。


1. 合同葬実行委員会の編成と役割分担
2. 式次第・タイムスケジュール
3. 席次・拝礼順の決定
4. 弔辞者・指名焼香(献花)者・来賓の決定
5. 立礼者の決定
6. 経歴書の作成
7. 式場レイアウトと動線の決定
8. 祭壇・遺影・メモリアルコーナーの準備
9. 火葬場同行者の決定

5. 合同葬当日の流れ

合同葬当日の流れ

合同葬当日の流れ

進行要領に基づき、係員は各責任者の指示により準備を進めます。
通夜から葬儀・告別式を一連の流れで行います。


開式2~3時間前

①式場集合

②遺族のお出迎え

③進行の確認(リハーサル)

④供花・供物・弔電の確認

開式1時間前

⑤受付案内

⑥案内・入場

開式~閉式

式次第(仏教形式の場合)

通夜式

①開式の辞

②読経

③葬儀委員長焼香

④喪主焼香

⑤遺族・親族焼香

⑥来賓・会葬者焼香

⑦閉式の辞

⑧通夜会食

葬儀・告別式

①開式の辞

②読経

③弔辞(1)

④弔辞(2)

⑤弔電奉読

⑥葬儀委員長謝辞

⑦葬儀委員長焼香

⑧喪主焼香

⑨遺族・親族焼香

⑩弔辞者・来賓・会葬者焼香

⑪お別れ

⑫出棺挨拶(遺族代表者)

⑬閉式の辞

⑭出棺

6.合同葬終了後の対応

お別れの会終了後の対応

合同葬終了後、総務・人事・秘書のご担当者様が行うことは、御礼のご挨拶から各種名簿の整理保管、記録整理、経理上の処理まで多岐にわたります。これらの事後処理を丁寧に行うことが、会社にとって重要です。


関係者への御礼

  • 葬儀委員長(社外の方に依頼したとき)
  • 弔辞者(遠方でない限り、会社の代表者が直接訪問)
  • 主要な来賓など
  • 供花、供物、弔電をいただいた先(御礼状の発送)

記録整理

  • 弔辞・弔電の整理
  • 香典・供花・供物の整理
  • 会葬者名簿の整理
  • 会計報告書の作成
  • 合同葬報告書の作成など

7. 合同葬でよく利用される会場

合同葬でよく利用される会場

セレモア立川会館 白峯殿

合同葬の規模に合わせた式場選びが大切です。

築地本願寺(東京都中央区)

「築地本願寺」と略称で親しまれているこのお寺は、正式には「浄土真宗本願寺派本願寺築地別院」と言います。本堂・第二伝道会館の2会場で、第二伝道会館は「蓮華殿」と「瑞鳳の間」の式場があり、3つの式場から選択することができます。


築地本願寺(東京都中央区)

護国寺(東京都文京区)

真言宗、豊山派の大本山として格式高く、徳川綱吉の母、桂昌院の発願により建てられたお寺です。大規模葬儀に適した式場で、葬儀の規模により、敷地内に自在にテントを配置することが可能。大規模式場の中で、もっとも駅から近く交通の便に優れています。


護国寺(東京都文京区)

セレモア立川会館 白峯殿(東京都立川市)

セレモア立川会館 白峯殿は昭和記念公園の東、すずかけ通りに面した多摩エリア最大の葬儀式場です。家族葬や一般葬から2,000名規模の社葬・お別れの会・合同葬まで、あらゆるお葬儀に対応可能な、大規模葬儀式場です。


セレモア立川会館 白峯殿(東京都立川市)

この他にも、規模やご希望に合わせ多数の式場をご紹介できますのでセレモアにお任せください。

参考:合同葬に参列する際のマナー

合同葬に参列する際のマナー

合同葬に参列する時の持ち物

香典

合同葬に参列する時に必要な持ち物は、数珠、名刺、不祝儀袋(香典袋)、袱紗です。
合同葬が仏教の場合には、数珠を持参します。キリスト教や神道などの場合は不要です。葬儀に参列する時に使用する数珠は、どの宗派の数珠を持参しても問題ありません。記帳所で会社・役職・名前を記帳し、受付で香典を渡します。受付を名刺で行うところもありますので、名刺は必ず持参するようにしましょう。
代理で参列した場合も、名刺を出します。本来、参列する予定だった上席者の名刺の右上に「弔」に字を、自分の名刺の右上に「代」の字を書いて渡します。記帳カードの場合も同様に記入します。
受付で一礼をしてお悔やみの言葉を伝えます。香典は袱紗を開いて香典袋を取り出したら、袱紗を手早くたたみ、その上に香典袋をのせ、両手で渡します。

合同葬は会葬者が多いことが予測されるため、受付をスムーズに済ませられるよう余裕をもって準備しておくとよいでしょう。


お別れの会

個人葬と社葬を組み合わて行う合同葬では、葬儀に対するご遺族の思いと会社の意向との間で高度な調整が必要になります。費用面に加え、両者の意向に沿った思いを、限られた時間の中で進めていくことが、合同葬において特にご留意いただきたいポイントです。
セレモアでは、数多くの実績を活かし、実際に必要な費用の目安や合同葬の企画から当日の執行まで、秘書・総務担当者様のご負担が軽くなるようにサポートさせていただきます。



セレモア®社葬

安心の3つのポイント

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※本項目は、講談社発刊/セレモア監修『社葬のすべて』から、一部内容を引用しております。