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社葬の知識 : 参列のマナー

弔電について

弔電について

弔電とは

弔電とは、故人や遺族に対するお悔みの電報です。
一般的に、通夜、葬儀・告別式に参列し、遺族にお悔みを伝えますが、参列できないときには、弔電を送ります。弔電は遺族に対して送りますが、社葬・お別れの会の場合は、会社に対して送ります。


個人葬と社葬の違い

個人の葬儀と社葬の最も大きな違いは、施主が企業であるということです。
家族葬など個人のお葬式の場合は、弔問を受ける葬儀主催者である喪主と、葬儀費用を負担し、運営の責任者でもある施主が同一人物であるというのが一般的です。
一方、社葬の場合は喪主と施主が異なり、喪主は遺族が務め、施主は会社が務めるというのが一般的です。
個人葬では、故人の配偶者や長男が施主と喪主の両方を務めることが多くなっています。社葬では施主を会社が務めますが、対外的な代表者として社長などが務める葬儀委員長が選定されます。


社葬

弔電は喪主宛で式場に送る

弔電の宛先は面識の有無に関わらず喪主とし、式場に送るのが一般的です。社葬前日に合わせて手配しましょう。
弔電は形式的なものでもありますので、故人と関係が深かった場合は、後日、自宅に訪問したり、手紙を送ってもよいでしょう。


タイミングと送り先に注意を

故人と親しい間柄の場合は、早めにご自宅に送ることもありますが、一般的には式場に送ります。その際、社葬前日までに届くように手配します。


差出人は社長名か担当役員名で

会社名だけで送るのではなく、通常は社長名か担当役員名を併せて記載しますが、事業所責任者名、支店長名などの実務担当者を記載する場合もあります。
取引先には通常、社長名も添えて送りますが、重要取引先へは、社長名と担当役員名で1通ずつ送ることもあります。


弔電

弔電を送る際の注意点

弔電は定型文を利用しても問題はありませんが、より故人を偲ぶという点においては、自身の思いを言葉にして送る場合もあります。 その際に注意しなければならない点もあります。


  • 忌み言葉を避ける
    忌み言葉というのは、良くないことを連想させる言葉、縁起の悪い言葉のことです。
    「重ね重ね」「くれぐれも」「皆々様」など、同じ言葉を繰り返す重ね言葉を使うことは避けましょう。
    音が「死」と同じ「四」、「苦」と同じ「九」の他、「亡くなる」「死亡」「生きている」「存命」など、生死を直接的に表現する言葉も使わないようにしましょう。

  • 親しい間柄でも、あまりくだけた内容にはしないようにしましょう。

  • 相手にあまり立ち入った内容にはしないようにしましょう。

  • あまりに短い内容や、長すぎる文章にならないように注意する必要があります。

  • 弔電においては、喪主から見た故人との関係を敬称で記載します。
    必ず関係性を確認し、敬称に間違いがないよう十分注意しましょう。

<弔電で使う敬称例>

喪主との
続柄
敬称
ご尊父様
ご母堂様
祖父 ご祖父様
祖母 ご祖母様
喪主との
続柄
敬称
兄・義兄 ご令兄様
姉・義姉 ご令姉様
弟・義弟 ご令弟様
妹・義妹 ご令妹様
喪主との
続柄
敬称
ご夫君様
ご令室様
息子 ご令息様
ご令嬢様
喪主との
続柄
敬称
夫の父 お舅様
夫の母 お姑様
妻の父 妻の父
妻の母 御岳母様

弔電の申し込み方

NTTをはじめ、さまざまな企業が弔電サービスを行っています。
例えば、NTTの電話受付は8時から19時まで、インターネット受付は24時間です。 8時から19時までに手配した弔電は当日中に配達されます。電話場合は局番なしの「115」へ申し込みます。


社葬・お別れの会弔電文例(NTT東日本ホームページより抜粋)


■御社〇〇様のご訃報に接し衷心より哀悼の意を表します。ご生前のご厚情に深く感謝いたしますとともに、心ばかりのお線香でございますが、どうぞご仏前にお供えいただければと存じます。在りし日のお姿を偲びつつ、心よりご冥福をお祈り申しあげます。

■ご生前のご功績を偲び、心からご冥福をお祈りいたします。

■ご生前のご厚情に深く感謝するとともに、故人のご功績を偲び、謹んで哀悼の意を表します。

■〇〇〇様のご逝去の報に接し、心よりお悔やみ申しあげます。ご生前をお偲びし、悲しみにたえません。遥かにご冥福をお祈りいたします。

■〇〇〇様のご訃報に接し、お悲しみをお察し申しあげますとともに衷心より哀悼の意を表します。

■〇〇〇様の突然のご逝去の報に接し、お慰めするすべもございません。衷心より哀悼の意を表します。

■〇〇様のご逝去を知り、驚愕いたしております。いたってご壮健と伺っておりましただけに、申しあげる言葉もございません。皆様のご落胆もいかばかりかと存じますが、どうぞご自愛くださいませ。ご冥福をお祈りいたします。

■最愛の〇〇〇様がお亡くなりになられたお悲しみは、計り知れないものとお察しいたします。どうぞお気を強くなさってください。心からお悔やみ申しあげます。

■ご逝去の報に接し、謹んで哀悼の意を表します。ご尊父様には、幾多のご厚情をうけながら、ご恩返しをすることもできず、痛惜の念もひとしおです。ご冥福をお祈りいたします。

■ご生前のご厚情を思えば、お見送りをしなければなりませんのに、健康を害し伺えず申し訳ございません。故人のご冥福を祈って手を合わせております。

■ご生前の笑顔ばかりが目に浮かびます。どうぞ安らかな旅立ちでありますよう、心からお祈りいたします。

■ご訃報に接し、ただただ悲しいばかりです。故人は慈父のようなお方でした。安らかにお眠りになられることをお祈りいたします。

■ご逝去の報に茫然といたしました。働き盛りのお元気だった故人の面影が目に浮かびます。教えていただきたいことが、まだまだたくさんありましたのにと悔やまれます。心からご冥福をお祈りいたします。

■御社社長様のご訃報に接し、ご生前のご功績を偲び、心からご冥福をお祈りいたします。

■御社社長様の不慮のご逝去の報に接し、御社ご一同様に衷心より哀悼の意を表します。

■会長様のご逝去に際し、惜別の念を禁じ得ません。ご功労に敬意を表しますとともに、心からご冥福をお祈りいたします。

■社長様のご訃報に、当社社員一同、謹んで哀悼の意を表します。ご遺族の皆様ならびに社員ご一同様に、心からお悔やみ申しあげます。

※本項目は、講談社発刊/セレモア監修『社葬のすべて』から、一部内容を引用しております。