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お別れの会における献花の作法と心得
お別れの会や偲ぶ会は故人を偲び、敬意を表する場として行われます。会社、組織として故人を追悼する社葬の中でも宗教的な儀式を伴わない形式で行われることが多いため、参列者は献花を通じて故人に最後のお別れを告げることが一般的です。献花には一定の流れや作法が存在します。本記事では、お別れの会における献花の手順と作法について解説いたします。
献花の意義とは
献花は、故人やご遺族に対する敬意や哀悼の気持ちを表すために花を手向けることを指します。主にキリスト教の葬儀において、白い花を献花台に捧げることが一般的でしたが、現在では無宗教のお別れの会でも広く行われています。献花は故人との思い出を偲び、心からのお別れを告げるための大切な儀式であり、お別れの会における献花は、仏教のお焼香に近い位置づけとなります。短いながらも、参列した1人1人が故人と向き合うことのできる時間です。
お別れの会での献花の基本的な流れ
献花の際には、以下の手順に沿って行動いたします。
1.花の受け取り
献花用の花は、会場にてスタッフから参列者に手渡されます。敬意をもって両手で受け取ってください。荷物が多い場合はあらかじめクロークに預けておき、献花に進む前にできるだけ両手を空けておくことが望ましいといえます。
2.進行方向の確認
献花台に向かう前に、会場スタッフの案内に従い、進行方向を確認します。
3.花の持ち方
茎を左手で支え、花が右手にくるように持ちます。この際、花は横向きにします。
4.遺族への一礼
献花台に進む前に、遺族の方向に向かって一礼します。
5.献花台での所作
献花台にて故人の遺影に向かって一礼し、右回りにして茎の部分を霊前に向けて献花します。
6.黙とう
献花後、遺影に向かって黙とうを捧げます。この時間は、故人との思い出を心に留める静かな瞬間です。
7.退場
黙とうを終えたら、再び遺族に一礼し、スタッフの案内に従って退場します。
献花の際の心得
服装
お別れの会の場では、控えめな色のスーツやフォーマルワンピースが適切です。平服でお越しくださいと案内される場合があり喪服が必須ではありませんが、故人への敬意を表すためにも、派手な装いは避けましょう。また、ドレスコードが決まっている場合は、それに従います。
花の種類
白いカーネーションや菊が一般的ですが、故人が生前好んでいた花を用いることもあります。なお、献花用の花は主催者側が用意するので、参列者は用意する必要がありません。
言葉を添える
献花の際には、心の中で故人に向けた言葉を添えることができます。故人への感謝や思い出を静かに伝えましょう。
遺族への配慮
遺族の感情を考慮し、献花の際には大きな声を出すことは避け、静かに行動します。
まとめ
お別れの会における献花は、故人への敬意を表す重要な儀式です。作法を守りながら、心を込めて献花を行うことで、故人との最後のお別れを尊重し、遺族への配慮を示すことができます。セレモアではお別れの会に関するご相談も承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。故人を偲ぶお別れの会を、心に残るものにするお手伝いをいたします。